前回、ICUでの一晩を経てやっと一般病棟へ移動することが決定いたしました。
私は、早く一般病棟へ移り、スマホを見て今の娘の状況や家族の行動など現状の把握をしたくてソワソワしていました。

早く…娘が無事なのか…知りたい!!
前回の話はこちらから↓
いよいよ一般病棟へ移動☆私の現状はいかに…
今か今かと待ちわびていた、一般病棟への移動です。
とはいっても、夫が病院に到着しなければスマホは手元に来ません。
それでも、スマホが来てからすぐに現状の把握に集中するために勤しみました。
まず、一般病棟へいきベッド周辺の説明等を聞きました。
保険証などは鞄の中にあったため、夫が到着してからの入院手続きとなりました。
入院は産後の産院で人生初。
そして、産後一週間で二度目を味わうとは思いもよりませんでした。
私の体は、疲れ等が溜まっていたのか、起き上がっているのが辛かったです。
ご飯を食べる時、トイレに行くとき等はベッドの自動で起こしてくれる機能を大いに使っていまた。
小話ですが…今回の動脈塞栓術は痛いらしい
今回、私が受けた手術は、動脈塞栓術と言うものでした。
ICUからの移動の際に、放射線科の方に
「この手術は術後に大変痛くなります。
今は痛くなくても痛くなります。
覚悟しておいてください!」
と言われて、ただでさえ産後。(しかも出産時間36時間でバルーンや陣痛促進剤も利用してやっと…)
これ以上、痛いのは勘弁してください。と涙目でした。
産科病棟の看護師さんに、痛み止めの話をされた時に、
「これ以上、痛いのは耐えられません。」
と素直に言いました。
優しく対応してくれました。
放射線科の方が物凄く脅してきたので、これ以上無理。と早めの判断が出来ました。
入院時の注意点
私は、出血量が多く、輸血もだいぶしていたのですが、未だに子宮内に血の塊が残っている状況でした。
この血の塊が出た時にまた、子宮内の動脈を傷つけてしまう可能性も大いにあるために、行動制限がありました。
- 歩いて移動できるのはトイレのみ
- 基本ベッドの上で安静
- 血の量が多くなった場合すぐにナースコール
このような感じで、電話をかけに行くことも出来ませんでした。
確かに、一般病棟へ移動した初日は体を起こしている事自体が大変で、すぐに横になりたい気持ちでいっぱい。
医師から告げられた辛い宣告!だがくよくよしている暇はない
今回、この大学病院で一番最初に診察してくれた先生からのお話を聞き辛かったのは
「次出血したら、もう子宮を全部取らなければならない」
と言われたことです。
けど、一度産院で子宮はもう諦めた方がいいのかもしれない。
と実は覚悟していたので、「わかりました!」とすんなり答える事が出来ました。
先生には「肝が据わってるというか、気を強く持っているというか、偉いね」
って、言われたのをなんとなく覚えています。
私には大切な娘がいて、娘を守る事が出来なくなる可能性があるなら、取ってしまってもいい。
と思っていたのです。
出来れば、2人姉弟と思っていましたが、出産も大変だったし、産後のこの調子を見ても2人目を望んで、次こそ私に万が一があっては元も子もないからです。
「子宮全摘出 母乳」
で、検索かけてあった程度には覚悟していました。(産院でお昼ご飯を食べている時に、全摘出したとしても母乳育児ができるのかどうかを念のため知りたくで調べてました)
1年振りの実母との対面で溢れた涙
夫が病院に到着し、スマホを手にできてすぐに状況の確認の為にLINEを開いて確認しました。
夫にも、娘の状態等を確認していましたが、看護師さんが来て導尿解除後の初のトイレを済ませることになりました。
私は、なによりも娘の事が心配で、実母には飛行機でこちらに着いたらまず最初に娘の元に行ってほしい。と言っていました。
(義実家の事信用していないわけではないのですが…。)
トイレを済ませえっちらおっちら病室に歩いて戻ると、実母がそこにいたのです。
「なんでここにいるの~!?」
っと、少し怒りながら、溢れ出る涙が止まりませんでした。
そんな私を見て、実母も
心配したんだよぉ!もう会えなくなっちゃうのかと思った…
と実母が言い、二人でしばらく涙を流しました。
やりきれない思いや、不安だった事や辛かった事が一気に溢れ出ました。
産まれて間もなく、小児科に預かってもらう事になった事、同室になった初夜にチアノーゼがあった不安だった夜。
初めての子育てで、眠れなくて不安だった数日、朝起きたら大量出血。
次の出血があれば、子宮は諦めざる負えない状況。
実母に会えた安心感と今後の入院生活…
産後1週間が怒涛過ぎて、振り返る暇がなかったけど、やはり実母の顔を見ると精神的に安心して今まで気を張り詰めていた
「大丈夫かな」「私がしっかりしなくちゃ」「頼れない」「辛い」「不安」「これでいいのかな」
たくさんいろんな気持ちがあったのに、目の前の事をこなすことだけで精一杯だったこの1週間。
安心したことで、いろんな気持ちが駆け巡りました。
安心したのもつかの間、ゆっくりなんてしていられません。
私が出てきた状況のままになっている家の事。
家に入ってビックリしないように、母にどのような状況かを説明しました。
娘のお世話道具のおいてある場所や日常生活をする上で必要になる情報を許される時間を使い、確認しあいました。
面会時間もあっと言う間に終わり夫は母を乗せ、義実家へ娘を迎えに行きました。
母とは、この後私が退院するまで会う事はありませんでした。
次回、私の入院生活が始まります。
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